メダカが産卵を始めると、孵化が待ち遠しく感じますよね。しかし、卵が産まれてから孵化までの成長過程にはいくつかの段階があり、それぞれの段階での管理を怠ると、卵の孵化率が下がってしまうことも。
そこで今回は、メダカの卵の成長過程について解説していきます。
各段階での注意点を把握して、卵の孵化率をアップさせましょう。
メダカの卵は水温25℃・10日で孵化する
メダカの卵を管理するなら、水温は25℃前後がオススメです。約10日間で孵化します。
低温でも孵化はしますが10日以上かかったり、低すぎると最悪は死んでしまいます。逆に高温だと孵化日数は短くなりますが、ダルマと言って背骨の短い奇形が生まれやすくなります。
※あえてダルマにする場合もあります。
個人的には27℃前後で管理して、8日程度で孵化させると孵化率が良いと感じています。
採卵した卵にはゴミや付着糸が付いているので、綺麗に取り除いておきましょう。汚れていると卵が死にやすくなります。
1~3日目|殻がだんだんと硬くなる
産卵直後の卵は淡い黄色をしており、表面の殻が薄く、やさしくつままないと割れやすいです。メスが産卵床に卵を産み付けて半日~1日くらい経過すると殻がしっかりとしてくるので、指でつまんでも割れにくくなります。
2日目になると淡い黄色だった卵は色が少し濃くなってきます。3日目には卵の中にうっすらと黒い点やスジのようなものが現れ始めます。
採卵方法は色々とありますが、一般的には人工の産卵床を使う事が多いです。3日くらい放置して、その間の卵をまとめて回収すると手間がかかりません。
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4~6日目|目や背中が黒くなって有精卵だとわかる
4日目以降になると、卵の中に黒い点が見えるようになります。その点はメダカの目で、【発眼】などと言われることもあります。
目の確認をもって有精卵が確定します。
初めはうっすらとした黒い模様のように見えるだけですが、6日目ごろにはハッキリと黒い点になり、背中も黒いスジのように現れてきます。
この時期には【発眼】が確認できず、白く濁っていく卵があります。それは無精卵といって受精しなかった卵です。
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そのまま無精卵を放置しておくと、卵の周りにカビが生えてきます。カビは有精卵や水質に悪影響を与えるので、白く濁った卵は取り除いておきましょう。
メチレンブルーなどの殺菌剤を使用すると、もう少し早い段階で無精卵を見分ける事も可能です。
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7~10日目|卵の中で動いていよいよ孵化
7日目を過ぎると、卵の中でメダカの針子がグルグルと回ったりして、いよいよ孵化の準備が始まります。
10日目前後になると、同じ時期に産まれた卵は徐々に孵化を始めます。
孵化が近い卵に刺激を与えると一斉に卵から出てくるので、孵化をある程度コントロールすることが出来ます。刺激としては水換えや攪拌などがあります。
水換えは孵化日数を短くするのにも有効的で、採卵してから毎日水換えをすると、そのまま放置した管理よりも2日くらい早く孵化します。
まとめ
以上、メダカの卵の成長|生まれてから孵化するまでには何日かかるのか?についての解説でした。
孵化までの段階
- 1~3日目|殻がだんだんと硬くなる
- 4~6日目|目や背中が黒くなって有精卵だとわかる
- 7~10日目|卵の中で動いていよいよ孵化
それぞれの段階での注意点を把握して、たくさんの卵を孵化させましょう。