コロナ渦の影響を受け、皆さんの生活に変化はあったでしょうか?外出を控え、自宅で楽しみを探す方が増えたようです。
そんな中、アクアリウムは人気が急上昇しています。これまでは熱帯魚が中心でしたが、今のブームはメダカです。
メダカというと地味なイメージではありますが、最近はブリーダーによる品種改良が盛んで、とてもキレイなメダカが数多くいます。
また、メダカは熱帯魚ほど飼育に手間がかからず、アクアリウム初心者でも始めやすい魚です。
とはいえ、全く知識が無い状態で始めると、せっかく買ったメダカを死なせてしまう事もあります。
そこで今回は、初心者でも飼育・繁殖が簡単なメダカの種類について解説していきます。
また、逆に飼育が難しい品種についても紹介しています。失敗なく楽しめるよう、ぜひ最後までご覧ください。
初心者でも飼育・繁殖が簡単なメダカの種類5選
メダカは品種改良が盛んに行われており、様々な系統の種類がいます。どのメダカ同士でも交配はできますが、一般的にはある程度遺伝が固定化されている品種がペア組で販売されています。
それでは早速、初心者向けのメダカを5種類紹介していきましょう。
飼育・繁殖が簡単なメダカ
- 幹之(みゆき)系
- 黒ラメ幹之系
- 夜桜系
- 楊貴妃系
- ミックスメダカ系
幹之(みゆき)系
改良メダカの中で最も有名といっても過言ではないのが【幹之(みゆき)メダカ】です。
幹之の特徴は体外光といって、背中にある強い光です。その光の長さによって、点光、スーパー光、フルボディなど、グレード分けされたりしています。
一番グレードが高いのが、頭の先から尾まで光るフルボディタイプです。鉄仮面と呼ばれる事もあります。
なぜ幹之が有名なのかというと、このメダカを起点として様々な品種改良が飛躍的に進んだためです。
幹之の種類としては、青幹之、白幹之、黒幹之などがいます。幹之は固定率が高く、品種としても健康なので、初心者でも飼育・繁殖に成功しやすい種類のメダカです。
固定率
親メダカの表現が子メダカに遺伝する割合のこと。固定率が高いメダカは同じようなメダカが多く生まれるが、固定率が低いメダカは全然違うメダカが多く生まれる。
黒ラメ幹之系
幹之メダカから作出されたのが【黒ラメ幹之】です。(オーロラ幹之からの系統という情報もあります。)
黒ラメ幹之は、黒系の体に様々な色のラメががちりばめられているメダカです。このメダカからも、数多くの品種が作出されています。
特に有名なのが【サファイア】という愛称で名をはせた黒ラメ幹之サファイア系です。これは多色ラメの中から青系を選別していったメダカとなります。
他にもラメの色や体色を選別していき、琥珀ラメ、シャンパンゴールド、狼牙、白ブチラメ、三色ラメなどのラメメダカが作られていきました。
元が多色ラメのメダカなので、子世代では多色になりやすい個体もいますが、ある程度固定された遺伝を楽しむことが可能です。
夜桜系
2017年に作出されたのが【夜桜】です。
夜桜は半透明鱗(オーロラ)という特徴を持っています。鱗には普通、透明とあり、半透明鱗はその中間です。少し体が透けて見えます。
夜桜の体色は基本的に2色柄になっており、様々な色の組み合わせがあります。固定率はそれほど高くないのですが、色々な子が産まれるため自分好みの個体を選ぶ楽しみがあります。
比較的固定化された夜桜もおり、ブルー系、ゴールド系などが人気です。
楊貴妃系
メダカの持つ色素のうち、朱赤色系を強く発現したメダカです。
先に紹介した幹之と同じくらい重要な種類で、楊貴妃からも様々な系統のメダカが作出されていきました。
ミックスメダカ系
ミックスメダカはその名の通り雑種です。特に固定化された品種同士の交配はしていないので、様々な柄やラメのメダカがいます。
選別・交配を繰り返していくとキレイなメダカになりますが、その場合どうしても遺伝的に弱い個体が生まれてきます。
メダカの寿命が3年くらいと言われている中、改良メダカは1~2年ほどの寿命の個体が多いです。
ミックスメダカの子は強い個体になる可能性が高いので、初心者にも飼育しやすいメダカです。
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メダカの購入はヤフオクがおすすめ
メダカの購入先としておすすめなのがヤフオクです。身近なところではホームセンターなどで販売していますが、高いうえに低品質な個体が多い印象を受けます。
とあるお店では【幹之スーパー 1匹1,200円】で販売されていました。ヤフオクならもっと高いグレードの個体を数ペアは購入できます。
また、ヤフオクはブリーダーからの直販なので、販売店を経由することなく自宅に直送されます。そのため、メダカへのストレスが少なく、元気な個体を入手できる確率が高いです。
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飼育・繁殖が難しいメダカの品種4選
続いて、飼育・繁殖が難しいメダカを4品種紹介していきます。
飼育・繁殖が難しいメダカ
- ダルマ系
- ヒレ長系
- ヒカリ体型
- 高級品種
ダルマ系
ダルマ系とは、通常よりも背骨が短くなったメダカです。背骨が短いので、普通のメダカと比べて半分くらいの大きさにしかなりません。
コロコロとして可愛らしい見た目で人気もありますが、その特殊な構造が原因で泳ぎや交尾が苦手です。
また、固定率もそれほど高くはなく、ダルマ同士で掛け合わせても普通体型が生まれる事もあります。
ヒレ長系
ヒレ長系とは、その名の通り通常よりもヒレが長くなるような遺伝を持ったメダカです。
長いヒレを持ったメダカが泳ぐ姿はとても美しく、ヒラヒラと天を舞っているように見えます。その優雅な姿から天女の舞と呼ばれる事もあります。
ただ、ヒレが邪魔をして交尾には不向きです。また、初心者の方には雌雄の見分け方も難しいと考えます。
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ヒカリ体型
ヒカリ体型とは、メダカを横から見た時、背骨を中心に上下対象のヒレ形をしているメダカです。
どの種類のメダカでもヒカリ体型の遺伝があれば、生まれてくる可能性があります。普通体型よりも希少ではありますが、ヒカリ体型には高確率で背曲がりが発生します。
背曲がりとはその名の通り、背骨がグネグネと曲がってしまうことです。それだけでメダカが死ぬわけではありませんが、次の種親を選ぶ時に候補の個体が少なくなってしまいます。
高級品種
ここ最近のメダカブームは活況を見せており、ヤフオクでは3匹150万円を超える値がついて世間を騒がせました。
流石に100万円越えは稀ですが、1ペア(2匹)で数万円するメダカは珍しくありません。
メダカの飼育はとても簡単で誰にでもできますが、初心者は失敗する事も多いです。そのため、飼育経験が少ないうちから高級品種に挑戦するのはやめたほうがいいでしょう。
1年間ほどリーズナブルな品種を育て、四季におけるメダカ飼育のスキルを身に付ければ、高級品種でも上手に繁殖させていく確率が高くなります。
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メダカの種類一覧について
メダカは様々な種類での交配が進められています。また、1種類のメダカに対してハウスネーム(作った人が付けた名前)と品種名があったりして、とても複雑になってきているのが現状です。
例えば【幹之】はとても有名な呼び名ですが、品種名としては【青体外光メダカ】となります。
また、1種類のメダカが人気になると、そのメダカのヒカリ体型、ダルマ体型、ヒレ長、背びれ無しなど、体の形態変化へと交配が進められます。
例えば【ヒレ長】はそのままヒレ長と呼ばれたり、松井ヒレ長と呼ばれたり、天女の舞と呼ばれたりします。
このような理由から、メダカの種類を一覧にするのは難しく、また誤解を与えてしまうリスクも高いです。そのため、ザックリとした分類わけにとどめておきます。
幹之系
先ほども紹介しましたが、幹之メダカは最も重要な種類の1つです。このメダカを起点として、一気にメダカの改良が進みました。
体外光という背中の輝きが特徴ですが、その光にも様々な色が出ています。数色を組み合わせたタイプもいます。
オーロラ系(半透明鱗)
鱗が透き通ったような美しい体が特徴的なメダカです。
この特徴そのものを楽しむこともできますが、透き通る体は柄やラメ、体外光を際立たせる事も可能です。そのため、新品種を作る時の掛け合わせとしても活躍します。
ラメ系
背中や体側に細かい光の粒が散りばめられる表現のメダカです。
ラメの色は様々で、ブルー系、ゴールド系、多色の組み合わせなどがあります。
ブラックリム・三色系
体の柄が特徴のメダカです。
ブラックリムは、頭部に赤や白などの色があり、尾にかけて黒い鱗が発現しているタイプです。三色は赤、白、黒が発現したタイプになります。
メダカは赤い色素胞を持っていないので、正確な表現としては【赤】ではありません。朱色といったほうが正しいかもしれません。
ですが、ブラックリム(黒い体)と組み合わせる事により、見た目には赤く見える種類もいます。
まとめ
以上、初心者でも飼育・繁殖が簡単なメダカの種類5選&難しい品種4選についての解説でした。最後にもう一度まとめておきます。
飼育・繁殖が簡単なメダカ
- 幹之(みゆき)系
- 黒ラメ幹之系
- 夜桜系
- 楊貴妃系
- ミックスメダカ系
飼育・繁殖が難しいメダカ
- ダルマ系
- ヒレ長系
- ヒカリ体型
- 高級品種
ご自身にのスキルに合わせて、メダカ飼育をお楽しみください。