メダカの卵を管理していると、白くフワフワとしたものが発生することがあります。そうです、カビです。せっかく産んでくれた卵にカビが生えると、とても残念ですよね。
そこで今回は、卵にカビが発生する理由とその対処法について解説していきます。
カビの発生を抑えれば孵化率もグッとUPするので、ぜひ最後までご覧ください。
メダカの卵にカビが発生する4つの原因
ではまず最初に、メダカの卵がカビる原因を4つ紹介します。
カビの原因
- 卵が無精卵
- 無精卵に発生したカビの伝染
- 不適切な水温
- 死んだ卵によるカビの発生
それでは、それぞれについて詳しくみていきましょう。
卵が無精卵
卵にカビが発生する一番の原因は【無精卵】です。有精卵は表面にバリアがあるのでカビにくくなっていますが、無精卵にはそのような機能はなく、時間の経過とともに白く濁ってカビが発生します。
この無精卵を取り除くだけで、カビの発生はかなり抑える事が可能です。
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無精卵に発生したカビの伝染
有精卵はカビにくいですが、近くにカビが大量に発生していると伝染することがあります。カビがさらにカビを発生させて、どんどん増えていくわけです。
不適切な水温
卵の管理に適した水温は25℃前後です。20℃~30℃くらいまで大丈夫ですが、低すぎると孵化までに時間がかかったり、高すぎるとダルマといって背骨の短い奇形が生まれやすくなります。
それだけならまだいいのですが、せっかくの有精卵が死んでしまう確率も高くなります。
死んだ卵によるカビの発生
死んだ卵は無精卵と同じで、カビに対するバリア機能がなくなります。そのため、取り除いておかないとカビが発生してきます。
無精卵取り除く方法とカビの予防
ここからは、カビの発生を抑える方法を解説していきます。先ほども紹介しましがた、カビが発生する主な原因は無精卵なので、それを取り除くことが大切です。
メチレンブルーまたはアグテンによる着色と殺菌
メダカの病気を治す薬として、メチレンブルーやアグテンという商品があります。どちらも濃い青色をした液体で、水に薄めて使用するモノです。
この殺菌剤を1リットルあたり5滴ほど入れた水を用意して、その中に採卵した卵を入れます。すると2~3日で無精卵が青く染まり、有精卵との区別がハッキリとわかるようになります。
青く染まった卵を取り除けば、残りは有精卵だけです。殺菌作用もあるので、カビが発生しにくくなる効果も期待できます。
ただ、殺菌剤を使ったからといって、孵化までずっと同じ水を使うのはオススメできません。孵化するまでの間に、2~3回は水を交換してあげましょう。
こまめに水換えをする
殺菌剤が無い場合、こまめな水換えで常に綺麗な水質を保つようにします。毎日変えてあげると良いでしょう。
青く染まることはありませんが、無精卵は白く濁り、有精卵は黒い目ができるので、区別することが可能になります。
水を毎日変える事でカビの発生を抑制し、白濁りした時に無精卵を取り除けば、キレイな有精卵だけを選別することが出来ます。
まとめ
以上、メダカの卵にカビが発生する4つの原因とその対処法についての解説でした。
最後にカビが発生する原因をまとめておきます。
カビの原因
- 卵が無精卵
- 無精卵に発生したカビの伝染
- 不適切な水温
- 死んだ卵による水質悪化
対策としては、メチレンブルーなどの殺菌剤を使用するのが最も簡単で確実です。薬までは買いたくない場合、毎日水を換えて綺麗な水質を保つようにしましょう。
無精卵が区別できるようになったらこまめに取り除いていくのが、カビを抑制する有効な対策となります。